「辞書」とは
日本語入力システムでは、ひらがなを漢字に変換するなど文章表記変換するときに使う文字情報ファイルを「辞書」といいます。日常使う辞書と同じように文字情報（読み、品種、語種など）が記録されいます。かな漢字変換はこの文字情報ファイル（「辞書」）を使い行われます。
Microsoft Office IME 2010の【プロパティ】ウインドウで［辞書/学習］タブをクリックすると設定されいる辞書を確認できます。
「辞書」は新たに作ったり、追加することができます。業務分野や学術分野で専門的な文章を執筆するときには専門用語やその分野での言い回しや表現が必要になります。また、小説などの場合は独特の表現化が必要になります。このような場合に通常の辞書は対応しませんので、マイクロソフト社が提供してるものや市販の各目的用の専門辞書を追加することができます。
「単語登録」とは
パソコンでは使用する文字コードシステムに該当の文字が登録されていることが前提になります。また、文字が登録されていても、使用している日本語入力システムの「辞書」に読みが登録されていないと「かな漢字変換」で入力することができません。
人名など当初より日本語入力システムの「辞書」に読みを登録できないものがいろいろあります。特殊な読みをもつなどこうしたものをユーザーが後から登録できるようにしたのが「辞書登録」または「単語登録」という機能です。
読みが登録されていない漢字を登録する以外にも、短縮読みで漢字を呼び出す機能としてよく使われます。例えば「山田太郎」は「やた」と登録しておくことができます。また、外字機能で作った絵文字を読みで登録しておくこともできます。
「単語登録」機能は文字入力がうまくできないときには多用される傾向にあります。短縮形の登録には次のことを留意してください。使用頻度の少ないものは登録した短縮形を忘れてしまいます。また、重複は登録の際にチェックされますが、類似登録はチェックされません。同じものが似た短縮読みで複数登録されていることがあります。「単語登録」機能には登録単語の一覧機能がありますので定期的に内容を確認してください。
「ユーザー辞書ツール」の起動
１．「辞書ツール」起動する方法は幾つかありますが、Microsoft Office IME 2010の[ツール]アイコンで表示されるメニューから選択する方法が基本となります。
２．「辞書ツール」はユーザー辞書のメンテナンス、主に登録単語の編集をする機能が集まっています。[辞書ツール] をクリックして起動すると、当初登録単語の一覧が表示されます。
「ユーザー辞書ツール」の機能内容
［ファイル］→［新規作成］
はユーザー辞書を新しく作成する機能です。
［編集］
［編集］の各機能が単語登録の編集機能です。［編集］→［検索］は読みで登録単語を検索します。
［ツール］
［ツール］→［フィルタ］は読みの範囲や品種などで範囲を指定し抽出することができます。一覧の出力はユーザー辞書のバックアップ機能です。ここでいう出力とはファイルに出力する、つまりファイルとして保存することを意味します。
ヘルプ
「ユーザー辞書ツール」には非常に分かりやすい操作解説（ヘルプ）機能がありますが、残念ことに検索機能がありません。
