英米の文化圏ではタイプライターが発展したため、タイプボードというものに慣れています。日本ではパソコンが普及するようになってから使いはじめた道具です。かってコンピュータはでは「かな」と「漢字」は表現できませんでしたので、英数記号とカタカナしか使えませんでしたので一本指打法でも対応できましたが、かな漢字変換システムが使えるようになり、タイプボードはパソコンの文字入力に必須のものになりました。
理屈では覚えられません
タッチタイピングの練習方法には観点の異なる幾つかの方法があります。タッチタイピングの教本によっては著者が独自に考案した練習方法を紹介しているものもありますが、理屈を理解すれば即できるようなることではありません。どのような練習方法でも繰り返しおこなって習得する必要があります。
ミス打ちをおそれない
タッチタイピングの練習は指に覚えさせる慣れの練習ですから当初はミス打ちがあって当たり前です。ない場合は「見ています」。ある意味ではミス打ちを修正していくのがタッチタイピングの練習ともいえます。
ミス打ちをおそれてはいけません。練習中はどんなにミスしても一時の画面上のことに過ぎません。ミス打ちを恐れずどんどん打って練習して下さい。
ミス打ちをしたら、手元を見るのではなく手元の指の感覚で押すキーや使う指を確認します。ホームポジションが保持され、使う指が正しければ隣接する前後左右いずれかが正しいキーです。
練習時間と目標
個人差はありますが、毎日30分程度練習すれば、1ヶ月程度で効果が出てきます。タッチタイピングの練習をするときは、タイピングの教本を使うか、タッチタイピングの練習用ソフトを使ってください。
正しい方法でおこなえば慣れの問題ですので時間をかければそれだけ上達しますが、当初より長時間の練習することは指に負担をかけ、指の関節を痛めることもあります。適度に小休止を入れておこなってください。
一般の方が当初目標とするのは、3分で120字程度の文章を打つときに2,3回打ちミスがあるレベルです。
正しい教則本を使い、繰り返し練習してください。タッチタイプの仕組みが理解できたら後は練習を繰り返した方がうまくなります。ポイントは指定の指で該当キーを打ち、ホームポジションへ戻る動作になります。
初期段階の練習が重要
タッチタイピングができるようになるかは初期段階の練習で決まります。初期段階の練習では、指がうまく動きませんし、同じ文字を連続して打っているだけなので、単語すら打てるようにはなりません。何でこんなことをしなければならないのかと、かなりじれったい気持ちになります。年齢が高くなるにつれてこうした練習には抵抗感を生じます。
ところが、この段階の練習がタッチタイピングの土台(基礎)となる最も大切な練習になります。タッチタイピングの基本(基礎)は下記になります。
- 視覚的に確認しなで、指をホームポジションに自然におけること
- 指がホームポジションから他のキーを打って戻ってくること
- どの指が何の文字キー打つかということを指で覚えること
これらの基本(基礎)動作が身に付きませんと単語練習などをしても意味はありません。どうしても早く覚えたいという気持ちが先立ち、瞬間的に手元を見て文字の位置を確認してしまいますので注意してください。この癖がつくといくら練習してもある段階から上達しなくなります。当初これを我慢できるどうかが上達の分かれ道になります。