早道は「練習」です。当初、キーがうまく打てないのは文字配置が分からないだけではありません。タイプライターやピアノ、ギターなどの技術を習得している方でない限り、手元を見ないで左右の手の指を別々に動かすいうことには慣れていません。指がうまく動かないのが普通です。最初は「あいうえお」もままならないので腹が立ちますが、繰り返し練習すれば誰でもできるようになります。何事にも得手不得手はありますので習得にかかる期間には個人差があります。

「タッチタイピング」はかって「ブラインドタッチ」と言われていましたが、米国では差別用語に認定され公文書では使わなくなりました。パソコンのマニュアルも準じています。

パソコンの操作装置

Windowsはグラフィカルユーザーインタフェイスの基本ソフト(OS)ですので、操作はマウスでできるようになっています。一般の方にとってキーボードは文字(データ)を入力する装置としての意味合いが強くなります。

現在のキーボードには、上側や横側にワンタッチボタンやプログラムキーと呼ばれるキーが配置され、キー(ボタン)に登録されいるソフトウエアをワンタッチで実行できるようになっています。また、最近増えてきた「テレビパソコン(テレパソ )」ではキーボードとは別にリモコンも付いています。

Windowsをキー操作で使うにはショートカットキーの組み合わせを覚える必要があります。ショートカットキーは「Ctr、Shift、Alt」と他のキーを併用しておこなう操作です。タッチタイピングのままならない方が無理におこなう必要はありませんが、トラブルが起きたときにタスクマネージャーを起動する「Ctr + Alt + Delete」は覚えてください。

パソコンの文字入力装置

パソコンで文字を入力するには、キーボード、マウス、音声入力、スキャナーを使う方法があります。

印刷された大量の文字データを入力するには、スキャナーで読み取る方法が適していますが、短い文章などは非効率になります。音声入力(マイク)は会話のデータ化には適しますが、文書の編集加工には向きません。マウスで画面に表示された文字を一文字ずつ入力する方法(クリックパレット)もあります。身体のご不自由な方やごご老人には適していますが、効率的な方法ではありません。

これらの方法は、キーボードに比べると非常に便利な面もありすが、パソコンの利用環境によっては使用できない場合もあります。現時点では、費用もそれほどかからず、処理効率もよく、利用環境の変化に対応できる文字入力装置は「キーボード」です。

キーボードの操作

タッチタイピング

パソコンのキーボードは「タッチタイピング」という技法でおこないます。手元を見ないでキーボードのキーを打ち分ける技法です。ただし、パソコンでは「タッチタイピング」の基本的な部分をマスターすれば十分です。

どのような打ち方をしたらよいかなど正しい知識を習得する必要はありますが、解説書を読んだだけで打てるようにはなりません。練習が必要です。「タッチタイピング」は同じことの繰り返しによる慣れの動作です。正しい方法で適切な練習をすれば誰でも一定期間でできるようになります。ただし、休みの日に1日練習すればできるようになるものではありません。

キーボードアレルギー

ソフトの操作はマニュアルの手順通りに操作すればできますが、タイピングはやり方を読んだだけではできるようにはなりません。年齢が高くなるにつれて、単純な動作の繰り返しで技術を身につけることは困難になってきます。

新しいものへの抵抗感もあり、キーボードの操作がうまくできそうにないということで、パソコンを使うことを躊躇してしまうことがあるようです。現在はモグラたたき形式など遊びながらタッチタイピングの練習ができるソフトがいろいろあります。これらのソフトを利用することをおすすめします。

kb01.パソコンキーボードの役割