sf22. ファイルの圧縮・解凍

  • ファイルの圧縮・解凍ツール
  • 圧縮・解凍方式
  • 圧縮・解凍ツール利用留意点

「圧縮」とはファイルの容量を小さくすることをいいます。圧縮したファイルを利用するには元に戻す処理が必要になり、これを「解凍」または「展開」といいます。ファイルの圧縮・解凍は「圧縮・解凍ツール」とも呼ぶソフトウエアでおこないます。「圧縮・解凍ツール」のソフトウエアは、大半がフリーソフトです。フリーソフトは自己責任使用が原則です。

大量のデータを一括して取り扱うときには必須となるツールです。現在は、常時使う必要のないツールですが、使い方を知っていれば非常に便利なものですので使い方をおぼえることをおすすめまします。Windowsには標準でZIP形式の圧縮・展開機能がついています。

なぜこのようなことが可能になるかは、専門的な知識が必要となりますでポイントを上げますと、データ(ファイル)は所定形式の2進コードです。2進コードは「0と1」の集まりですので同じパターンを集約して置き換えたりすることができます。圧縮の技術にはいろいろな方式があります。

ファイル圧縮・解凍ツール

現在はWindowsに標準でZIP形式の圧縮機能がありますが、市販製品もあります。また、オンラインソフトのフリーウエアやシェアウエアのものもよく使われます。市販製品はひとつのソフトで圧縮/解凍ができるようになっていますが、フリーソフトやシェアウエアでは多くのものが別々(単独)になっています。異なる作者の圧縮ツールと解凍ツールを組み合わせて使います。

圧縮・解凍ツールの操作は難しいものではありません。該当のファイルのアイコンを選択して、圧縮ツールまたは圧縮ウインドにドラッグアンドドロップすれば実行されます。圧縮ファイルを解凍ツールまたは解凍ウインドウにドラッグアンドドロップすれば実行されます。

アーカイバー  archiver

ファイル圧縮・解凍ツールを「アーカイバー」と呼ぶことがあります。「アーカイバー」は複数のファイルを1つのファイルにまとめたり、逆に元に戻したりするソフトウエアのことをいいます。通常、アーカイバーはファイルの圧縮・解凍機能を備えていますので、アーカイバー(archiver)と呼ぶこともあります。

「アーカイバー(archiver)」の語源は、古文書館など記録を保存する書庫を意味する「Archive」です。このため、複数のファイルが圧縮されひとかたまりになっているものを「書庫」または「書庫ファイル」といいます。

オンラインソフト

オンラインソフトの多くは圧縮された形式になっています。通常は、自動解凍形式になっていますので、ダウンロードしたファイルをクリックすると解凍されますが、中には解凍ソフトを必要とするものがあります。フリーウエアやシェアウエアの多くは知識のある方が自己責任において使用することが前提になります。設定画面の項目名や内容が必ずしも一般の方が利用する形式にはなっていない場合もあります。

圧縮・解凍方式

圧縮技術にはいろいろな方式がありますが、国内ではLHA方式(拡張子lzh)が普及し、欧米ではZIP方式(拡張子zip)が普及しています。Windowsには標準でZIP方式の圧縮機能があります。また、マイクロソフト社のサイトから拡張ツールをダウンロードインストールすることで、LHA方式にも対応します。

LHA(エルエッチエー)

日本でで普及したファイル圧縮解凍方式です。インターネット上の国産オンラインソフトは通常LHA形式に圧縮されています。 LHAの解凍ソフトとしては、フリーウエアの「Lhasa」が有名です。LHAで圧縮したファイルはには、通常ファイルの拡張子に「lzh」が付くため、LZHファイルと呼ぶこともあります。

Zip(ジップ)

Windowsが標準で圧縮フォルダ機能に採用している圧縮解凍方式です。基本ソフト(OS)がMS-DOSの時代から欧米では主流で使われている方式ですが、日本ではLHA形式が普及しました。Windowsの普及によりZip形式のファイルが多くなりました。通常ファイルの拡張子には「zip」が付くためZipファイルと呼ぶこともあります。

ファイル圧縮・解凍ツールの留意点

ファイル圧縮と添付

ファイルの圧縮・解凍は、記憶容量に制限があるときや回線速度が遅いときは有効な手段となります。かっては、インターネットで画像データをやる取りするときに圧縮・解凍ツールを使うことはネチケットでしたが、現在は状況が少し変わってきています。

現在よく使う汎用形式の画像ファイルは、そのファイル形式自体が圧縮方式ですので、一つや二つでは圧縮してもほとんど効果はありません。また、最近は添付ファイルウイルスの問題もありますので、受信者の予期しない圧縮形式の添付ファイルは迷惑なものになる場合もあります。

現在は、いろいろな環境でいろいろな方がパソコンを使っていいます。誰でもがファイル圧縮・解凍を利用しているとは限りませんし、知識のない方もおられますので、インターネットで使う場合は事前に通知するか、明記して使うのがネチケットです。

現在は、ウイルス対策から「メールに不要な添付ファイルは付けない」「添付するときはメールの見出しにその内容を明記する」「見出しに明記のない添付ファイルはすべて削除する」のが常識です。

ファイル圧縮・解凍ツールの利用

WindowsにはZIP形式の圧縮・解凍機能が標準で付いています。日本ではLZHという形式が古くからよく使われています。Windowsでは標準でサポートしていませんが、マイクロソフト社のサイトからLZH形式の解凍ツールを追加セットアップすることができます。「正規のWindowsのソフトウエア」のページに「Microsoft 圧縮 (LZH 形式) フォルダ 」というツールがあります。

現在、マイクロソフト社の正規ユーザーページをアクセスするには、ご使用パソコンのWindowsがライセンス認証されいることが前提です。Windowsがライセンス認証されていない場合はアクセスできません。また、ライセンス認証してあっても確認の表示がされることもあります。メーカー製のプリインストール機では、メーカー製が出荷する前にWindowsのライセンス認証はしてありますのでユーザーがおこなう必要はありません。

LZH形式などZIP形式以外の圧縮をする場合はフリーソフトなどをインストールして使います。ただし、これらをインストールすると右クリックメニューのZIP形式圧縮・解凍機能が正常に動作しなくなることがあります。元に戻す操作は、一般ユーザーにはやや敷居の高い操作になりますので、ご使用機種メーカーのサポートセンターにご相談ください。

sf22. ファイルの圧縮・解凍