Windows Vista以降では,デスクトップ検索が標準でサポートるようになりました。
デスクトップ検索(desktop search)とは
インターネットの普及に伴い,Webページを検索する技術が急速に発展し,大量のデータをデータベース化して検索することが可能になりました。この技術を利用して,ハードディスク内の記録ファイルをデータベース化してインデックス(索引)付け,これを基にキーワード検索を行うことができるようになりました。
当初,デスクトップ検索機能は米グーグル社がサイトのサービス機能として提供しました。Windows XP以前のファイル検索機能とは異なり,特別な設定をしなくてもファイル名とファイル内テキストの両方を調べるという,全文検索が高速にできます。また,電子メールの本文や添付ファイルの検索も可能になりました。
デスクトップ検索には,検索サイトが専用ツールとして公開しているものと,OSに組み込まれているものがあります。前者では,米グーグル社の「Googleデスクトップサーチ」や米マイクロソフト社の「Windowsデスクトップサーチ」があります。後者ではMac OS X(v10.4以降)やWindows Vista以降に組み込まれています。
Windows組み込みのデスクトップ検索機能
Windows Vistaおよび7では,標準設定(デフォルト)でデスクトップ検索機能が有効になっています。この検索機能の高速化を実現しているのが「インデックス」です。パソコン内のデータ・ファイルをデータベース化してインデックスを付けることにより高速検索が可能になります。
データベースと「インデックス」
無秩序に存在する情報から該当のものを探すには時間がかかります。効率的に探すには情報を何らかの秩序に従って整理して,索引(インデックス)を付け,これを基に探します。これはコンピュータでも同じです。データを何らかの秩序に従って整理することを「データベース化」といいます。データベースは高速検索が可能となるようにインデックス付けをおこないます。
デフォルトでは主にユーザーアカウント名のフォルダ内のデータ・ファイルを対象にデータベース化とインデックス付けが自動的におこなわれています。この設定はWindows Vistaおよび7「インデックスのオプション」で対象となるフォルダやファイル種の変更ができます。

[インデックスのオプション]のウインドウ
ウインドウには現在インデックスの対象になっている場所が表示されます。インデックス付けは,常時他の処理動作の空きみて更新されています。下図ではウインドウ中央上部に「インデックス作成の速度は他の処理のため遅くなっています。」というメッセージが表示されています。しばらくすると「インデックスの作成は完了しました。」などのメッセージに変わります。

インデックス付けは自動的に行われますので,大幅にデータを削除・移動した場合や対象を変更した場合は,作業後しばらくの間パソコンの電源を入れたままにしておいてください。