フォルダーとファイルの名称に使用できない文字を使うとWindowsが警告のメッセージを出しますので間違えることはありませんが、有効な形式にトラブルやミスの誘因になるものがあります。
現在、日常操作では「ドライブ/フォルダ/ファイル」の文字形式指定方法を知らなくても問題となることはまれですが、文字入力指定の方法もマスターしておくことをおすすめします。パソコンのトラブル時などキーボードでの入力しかできない場合に有効です。
フォルダー名とファイル名の付け方
ファイル名とフォルダー名は、一部の記号とシステムの予約語などを除き、全角および半角の文字、数字、記号、スペースが使えます。半角と全角はどちらも使えますが、グループ分けに利用するなど統一した使い方をすることをおすすめします。Windowsのシステムでは使用できないものを使った場合はエラーメッセージがでます。
- フォルダー名に使うことのできない文字
半角の \ / : ? ” * < > | の記号。
- フォルダー名に使うことのできない予約語
半角の AUX CON PRN NUL CLOCK の予約語。
使用には注意が必要なもの
上記以外の半角記号はファイル名として使用できますが留意点があります。「$」「&」「#」「@」「~」「[]」などはシステムが自動的に作る通常のデータファイルとは意味合いの異なるワークファイル、テンポラリファイル、バックアップファイルなどに使われます。また、使われている位置や取り扱うアプリケーションソフトによっては誤操作や誤動作の誘因になることがあります。必要がない限り使用者か作るフォルダ−名には使わないことをおすすめします。
文字数について
Windowsではファイル名の入力欄には半角で255文字まで入力できます。フォルダ名も含めて半角文字で255字、全角文字で約127字の指定が可能です。通常、ファイルはフォルダーの中にありますので、ファイル名のみで255字指定することはできません。
かな漢字混じりで20文字前後あれば、内容を的確に表現したファイル名を付けることができますので文字数は気にしなくてもすむことになります。
基本ソフト(OS)のファイルシステムにより有効なファイル名の長さは異なります。また使用する文字コード体系よっても変わります。ネットワークで利用するファイル名はできる限り短くすることをおすすめします。
フォルダー名とファイル名の変更留意点
フォルダー名もファイル名フォルダー名も変更できますが、基本ソフト(OS)やアプリケーションソフトなどのシステムに関するものは、そのソフトウエアを開発するときに名前が付けられたものです。これらのものはかってに名前を変えたり、場所を変えることはできません。
Windowsおよび対応アプリケーションソフトには、前回使用したファイルを記憶している機能があります。次回利用するときに「前回使用したファイル」の一覧から選択して使うことができます。この一覧に記憶されいるファイルがあるフォルダーをマイコンピュータなどのファイル管理機能でダイレクトに名称を変更すると、指示経路が変わってしまい「前回使用したファイル」の一覧から選択してもエラーになります。「前回使用したファイル」一覧のファイルは自動的に修正はされません。変更前のままです。
フォルダーとファイルの表示形式
Windowsでは下記の表示形式があります。Windows XP以前とWindows Vista以降では標準となる表示形式が異なります。「¥」と「¥」の記号に挟まれた部分が「フォルダ名」で、ピリオドより前の○部分が「ファイル名」、ピリオドより後の×部分が「拡張子」です。
かっては、現在のフォルダーにあたるものをディレクトリと呼び「¥」記号で表しました。現在も入力指示をするときにはこの以下の形式を使います。
▼ Windows XP以前 ▼
C:\□□□□□\□□□□□□\○○○○○○○○.×××
Windows Vista以降では上記形式が標準となります。「ディレクトリ」という概念は使いませんので「¥」記号は使いません。ただし、入力指示をするときにはこの形式を使います。
▼Windows Vista以降▼
(C:)>□□□□□>□□□□□□>○○○○○○○○.×××
「ドライブ/フォルダ/ファイル」の入力指示形式
「ファイル」を取り扱うときには、保存する場所または保存されいる場所を「ドライブ名/フォルダー名/ファイル名」を使い指定します。最初に「ドライブ」を指定し、次に「フォルダー」を指定し、最後に「ファイル」を指定します。DドライブのEIGYOというフォルダー内にあるMEIBO.TXTというテキストファイルを指定する場合は下記のようになります。
D:¥EIGYO¥MEIBO.TXT
- D:
ファイルを保存先または読み取り先の記憶媒体装置(ドライブ)を指定
- ¥EIGYO¥
その記憶媒体のどのフォルダーにあるかを指定
- MEIBO.TXT
最後に該当のファイル名を指定
「ドライブ/フォルダ/ファイル」の指定方法
現在は、グラフィカルユーザーインターフェースため、ドライブ、フォルダ、ファイルのアイコンをクリックすることで指定ができます。Windowsでは「ドライブ/フォルダ/ファイル」を指定する方法は次の4つがあります。
- 「コンピュータ(マイコンピュータ)」または「エクスプローラ」の右ペインで、該当アイコンをクリックする
- 「コンピュータ(マイコンピュータ)」またh「エクスプローラ」でフォルダーボタンをクリックすると表示される、左ペインのフォルダツリーを利用する
- 指示入力欄の右側にある「参照先ボタン(
)」を押して、該当ドライブのフォルダツリーを表示する。
- 指示入力欄に文字入力する。
Vistaまたは7では、「ドライブ/フォルダ/ファイル」の指定に関する考え方が大幅に変わりました。上記の方法もできますが、標準設定では文字指示の入力欄は表示されません。ドライブ/フォルダ/ファイルというオブジェクトを検索機能で探すという形式になります。
「ドライブ/フォルダ/ファイル」の表記留意点
Windowsでは半角英字の大文字と小文字は区別しませんので、ドライブの文字指定をするときは「C:」または「c:」でもかまいません。「フォルダー」の指定も、「¥EIGYO¥」でも「¥eigyo¥」としてもかまいません。
ホームページサーバーの場合
ほとんどのホームページサーバーに使われている基本ソフト(OS)はWindowsではありません。このためホームページサーバー上では英字の大文字/小文字を厳格に区別します。ドライブ名は大文字/小文字どちらでも使える場合と使えない場合があります。フォルダー名とファイル名では英字の大文字と文字は別のものになります。
一般ユーザーがホームページを作り、アップロードしても「一部または全部が表示されない」ということがよく起きます。ほとんどの場合上記の英字の大文字/小文字の問題です。画像が表示されない場合、画像ファイルの拡張子は「〜.gif」と小文字になっているのにソースコード内の指定では「〜.GIF」と大文字になっている場合などです。
また、ホームページサーバーではフォルダにあたる表記を「/」記号を使います。このページの表記は下記のようになります。toowapc.jpホームページサーバー内の、wpediaフォルダ内の、softフォルダ内の、fi14fifo.htmlファイル。
「 http://www.toowapc.jp/wpedia/soft/fi14fifo.html 」