Windowsパソコンは「ドライブ/フォルダ/ファイル」という考え方に基づいて操作します。「ドライブ」は各種記憶装置を指し、「フォルダー」と「ファイル」は各種記憶装置の中に保存して作られるものを指します。
ドライブは物的な装置を指しますが、「フォルダー」と「ファイル」は、その記憶装置の電子信号として記録されたものです。物理的な実態はありません。
フォルダー Folder

WindowsやMac OSで採用されているファイルの取り扱い方式です。ファイルを用途や種類別に格納する場所をいいます。事務用品のフォルダーに書類を分類して整理するイメージで付いた名称です。Windowsでは上図のようなアイコンでフォルダを表現します。
「ドライブ」は、何らかの物理的な記憶装置を指します。「フォルダー」は、その中にソフト的に作られた保存場所です。システム関連の「フォルダー」は基本ソフト(OS)やアプリケーションソフトをインストールするときに決められた名前のものが自動的に作られます。使用者が作ったデータファイルを保存する「フォルダー」は、使用者が作り名前を付けます。
フォルダーの呼び方
「フォルダー」は「マイドキュメントフォルダー」「住所録フォルダー」など作成時に付けられた名称で呼びますが、これとは別にフォルダーをグループ分類化した呼び方があります。
システムフォルダ
基本ソフトやアプリケーションソフトのプログラムなどが入っているフォルダーのことをいいます。通常、一般の方が触れない方がよいフォルダーです。
データフォルダ
使用者が作ったものなどデータファイルを入れているフォルダのことをいいます。通常、一般の方が日常使うフォルダーです。
「親フォルダー」と「子フォルダー」
フォルダーは階層関係で呼ぶこともあります。「親フォルダー」「子フォルダー」「1つ上のフォルダー」「1つ下のフォルダー」など。一番上位(最初)のフォルダーを「ルートフォルダー」または「総親フォルダー」と呼んだりします。
カレントフォルダ
現在使用しているフォルダ、つまり中身のファイルやフォルダーが表示されているフォルダーをいいます。
フォルダーの数と容量
「フォルダー」は「フォルダー」の中に「フォルダー」を作ることができます。一つの「フォルダー」内に作ることのできるフォルダ数は基本ソフト(OS)のファイルシステムにより異なります。WindowsのNTFSでは一つの「フォルダー」内に400個のフォルダを作ることができます。「フォルダー」自身に大きさ(容量)はありません。フォルダーの大きさ(容量)は中に入っているファイルの総容量とお考えください。
Aフォルダーの中にBフォルダーを作り、Bフォルダーの中にCフォルダーとDフォルダーを作るとします。

- Dフォルダーの容量はDフォルダーの中にあるファイルの総容量です。
- Cフォルダーの容量はCフォルダーの中にあるファイルの総容量です。
- Bフォルダーの容量はBフォルダーの中にあるファイルの総容量とCフォルダーの容量とDフォルダーの容量です。
- Aフォルダーの容量はAフォルダーの中にあるファイルの総容量と、Bフォルダーの容量です。
ファイル file
パソコンで扱うデータファイルやプログラムファイルは、一定の規則に従ってひとつにまとめられた形式で記録媒体に保存されます。このひとまとまりの形式を「ファイル」といいます。「ファイル」はファイル名を付けて保存し他のものと区別して取り扱います。
ファイルは、その内容や形式から「プログラムファイル」「データファイル」「テキストファイル」「バイナリーファイル」などに分類されます。これらの分類により「ファイル」の取り扱い方が異なります。詳しくは、この講座「ファイルの種類と形式」のページをご覧ください。
ファイルシステム
「ファイル」の記録方式やファイル名の付け方は基本ソフト(OS)ごとに規定があります。これを「ファイルシステム」といいます。Windows XPではFAT32とNTFSというファイルシステムが使われましたが、FAT32は容量指定に上限があるため、現在はNTFSを標準で使います。
Windowsでのファイル表現形式

Windowsでは、上下の図のように、そのファイルを象徴するフォルダアイコンとファイルアイコンの表現形式を切り替えることができます。フォルダ、ファイルの取り扱いは同じですが、Windos10とWindows11では表現形式が多少異なります。また、ファイルを表示するフォルダウインドウには複数の表示形式(レイアウト)があり、アイコンの大きさも変わります。
