sf03.アプリケーションソフトウエア

アプリケーションソフトウエア(application software)は,「基本ソフト」に対して「応用ソフト」といいます。通常はカタカナ表記され,長いため「アプリケーション」と略されることがあります。正式な略語ではありませんが,「アプリ」「AP」と略されこともあります。最近は情報端末機器で利用する小型のプログラムを「アプリ」と呼び,パソコンで使用するアプリケーションソフトとは区別しますので注意してください。

汎用的な処理機能をもった特定処理目的の比較的大型のソフトウエアをいいます。以前はワープロソフト,表計算ソフト,データベースソフトなどパソコン用の業務処理アプリケーションソフトの総称として使われました。

現在は,業務用から家庭用のものまであらゆる分野の多種多様なものがあります。実質,一般の方にとってはアプリケーションソフトを使うことがパソコンを使うことになります。一般の方にとってはアプリケーションソフトがあってはじめてパソコンが有用な手段としての道具になります。

アプリケーションソフトウエアの種類

ワープロソフト

文書作成を目的としたソフトです。いろいろな文書が作成できるように汎用的な機能をもっています。最近は多機能になり,文書だけでなく,文字表記に関する処理であればたいていのことができるようになりました。

表計算ソフト

表形式で数値データを計算処理をするソフトです。いろいろな表形式の計算ができるように汎用的な機能をもっています。グラフ作成機能や簡易データベースの処理機能もっています。最近は短い文章の入力も可能ですので,仕事では必須なるソフトです。

データベースソフト

データを体系的に集め,整理して利用するソフトです。データ量が少ない場合は集計ソフトを利用しても同じようなことができますので,主に大量の業務データ処理に利用されます。パソコンでは表データベースとカード型データベースがありまりす。現在は表示の切り替えにより,どちらの形式にもできますので,データ構造がわかりやすい表データベースが基準になります。

会計ソフト,売上管理ソフト,名簿管理ソフト,年賀状ソフトの住所録などはソフトウエアのデータベース機能を利用した特定目的の処理ソフトです。

プレゼンテーションソフト presentation software

文字,グラフィックス,静止画,動画などを統合した説明資料を作成するためのソフトです。あらかじめ用意されているテンプレートの中から用途に合ったものを選び,所定の位置に見出しやグラフを貼り付けていくといった手順で資料を作成することができます。

業務処理ソフト  business software

企業一般に共通する業務(経理,給与,財務など)を処理するソフトをさします。財務会計ソフト,販売管理ソフト,顧客管理ソフト,生産管理ソフトなどがあります。

グラフィックソフト  Graphics software

コンピューターを使って図形や画像の作成や編集をおこなうソフトウエアです。ペイントソフト,フォトレタッチソフト,図形処理ソフトなどがあります。グラフィックソフトにはラスターデータを扱うビットマップ系と,ベクターデータを扱うドロー系があります。詳しくは,この講座[グラフィックソフト]に解説

ブラウザー  browser

本来は,データファイルの中身を見るソフトのことをいいます。英語の「browse(ブラウズ)」には「本などをあちこち拾い読みする」という意味があります。一般的には,インターネットのWebページ閲覧ソフトをさします。ほぼ同じ意味で「ビュアーソフト」と呼ばれるものがあります。これはファイルの中身を見るソフトウエアのことをいいます。

電子メールソフト  electronic mail software

メールソフトまたはメーラーとも呼びます。インターネット上のメールサーバー利用して,電子メールを送受信し閲覧するソフトです。

ホームページ作成ソフト

Webページを作るためのソフトです。WebページのソースファイルはHTMLやXMLという言語で記述されています。ホームページ作成ソフトは,ワープロのような感覚で,入力レイアウトして作ったものを保存すると,自動的にそのHTMLソースファイルを作ってくれます。

DTPソフト ディーティーピー  desktop publishing

パソコンやワークステーションなどを利用して,出版物を作成することをDTP(desktop publishing)といいます。具体的には,文字の入力,図版の作成,文章の編集,レイアウト,版下作成などの作業をさします。このめたの作業をおこなうソフトをDTPソフトといいます。

オーサリングソフト  authoring software

文字やグラフィックス,音声などの素材を組み合わせ,まとまったコンテンツを開発するためのソフトウエアの総称です。マルチメディア作品や教育用ソフトの作成に利用します。代表的なものにマクロメディアの「Director」があります。

音楽・映像の再生・作成ソフト

最近は,一般の方が音楽・映像の趣味に使うためのもが多く発売されています。電子楽器のキーボードなどを使わなくても,パソコンのキーボードやマウスで作曲ができるようになっているものもあります。また,DVDの普及によりビデオ編集ソフトも多数発売されいます。

ゲームなど娯楽性のあるソフト

最近は携帯や情報端末機器で利用するゲームや趣味趣向的な娯楽性のあるソフトソフトウエアを「アプリ」と呼ぶようになりました。今後は,「アプリケーション」と「アプリ」が異なる対象を指す用語として使われるようになると思われます。