「ソフトウエア」という用語は広義に解釈すると文字・画像・音楽などのデータも含むく、「バートウエア」に対になる用語です。このページではパソコンで使用する何らかの処理目的で作られた「プログラム」を対象とします。これらのプログラムは用途観点から下記のように分類されます。
- OS(基本ソフト)
- アプリケーションソフト(応用ソフト)
- ユーティリティー&ツール
- ハードウエアを制御するデバイスドライバやファームウエア
- 業務ソフト
- ゲームソフト
下記分類はパソコンの一般的な場合です。コンピューターではソフトウエアについて学術上の明確な定義分類があります。
現在、ソフトウエアの販売は、インターネットのWebサイトからダウンロードする形式が主流になりました。
基本ソフト(OS) Operating System
「基本ソフト(OS オーエス)」は、コンピューターシステムを総合的に管理・制御して、使用者に基本的な操作環境を提供するソフトウエアのことをいいます。「Windows」は米国マイクロソフト社がパソコン用に開発・発売しているオペレーティングシステムです。
⇒ 「基本ソフト(OS)」のページを参照.
アプリケーションソフトウエア application software
「アプリケーションソフト」は、汎用的な処理機能をもった特定目的のソフトウエアをいいます。ワープロソフト、表計算ソフト、データベースソフト、画像処理ソフトなどデータの編集機能がある比較的大型のものをいいます。
アプリケーションソフトウエアという用語は長いので、「アプリケーションソフト」「アプリケーション」と略されます。従来「AP」や「アプリ」と略されることがありますが、これは俗語として解釈されていました。現在は正式な商品名にも「アプリ」という用語が使われるようになりました。
⇒ 「アプリケーションソフト」のページを参照
パッケージソフト package software
当初コンピュータ(大型汎用の時代)はプログラムを開発して使うものでした。手間と費用がかかるため、どのようなシステムでも共通で使うものや補助的な役目をするものは、メーカーがパッケージに入れて販売しました。これらを「パッケージソフト」または「パッケージプログラム」と呼びました。パソコンで使う多くの「アプリケーションソフト」は、メーカーやソフトハウスからパッケージ形式で提供されたため「パッケージソフト」ともいいます。
ユーティリティー&ツール
主にパソコンの動作環境を補助したり、メンテナンス・サポートするソフトウエアをいいます。「ユーティリティソフト(utility software)」は、目的の処理にたいしてある程度の機能を備えています。代表的なものが「ウイルス対策ソフト」や「ハードディスク管理ソフト」です。「ファイル圧縮ソフト」や「メモリー管理ソフト」はユーティリティと呼ばれることもあればツールと呼ばれることもあります。
「ツール(tools)」は部分的な処理機能に特化した小型のものをいいます。単機能小型のユーティリティソフトを「ツール」とも呼びます。主に動作環境改善やパソコン作業の効率化を上げるために使います。アプリケーションを開発するときに使う作業用のいろいろプログラムを「プログラミングツール」といいます。
⇒ 「ユーティリティー&ツール」のページ参照
その他のソフトウエア
パソコンのソフトウエアには上記以外にもパソコンシステムの動作を補助したり、管理・制御・拡張するものが多数あります。パソコン起動時の動作チェックをする「BIOS」、周辺機器を制御する「デバイスドライバ」、機器の一部となっている機能プログラムの「ファームウェア」などがあります。これらを一般ユーザーが直接取り扱うことはまれですが、使用者が意識している以外にも多数のソフトウエアが動作していることをご承知おきください。
プログラムとは
コンピューターに対する処理命令の手順を記述したものをいいます。プログラムの作成作業を「プログラミング」といい、記述に使用する言語を「プログラム言語」または「プログラミング言語」といい、記述する専門家を「プログラマー」といいます。記述が記録されいるファイルを「プログラムファイル」といいます。
一般的に「ソフト」または「ソフトウエア」と呼んでいるのは、ある処理目的のために作られた複数の「プログラムファイル」の集まりのことをいいます。基本ソフト(OS)やアプリケーションソフトは主なもでも数千から数万のプログラムが集まってできています。また、「ファームウェア」というプログラムは装置(ハード)内に記録されて一体化しているためプログラムとは意識できないものもあります。
一般的には「プログラム」と「ソフトウエア」を同じ意味合いでとらえますが、これは「ソフトウエア」を狭義に解釈した場合です。「ソフトウエア」の中に「プログラム」は含まれますが、「プログラム」だけが「ソフトウエア」ではありません。
ソフトウエアの処理機能とは
一般の方がパソコンを使うということは、パソコンで動作する「ソフトウエア(プログラム)」を使うことを意味します。一般の方はプログラムを作ることはできませんので、できているものを使うことになります。「ソフトウエア(プログラム)」はシステムエンジニアの設計に基づいて、プログラマーがその処理命令手順を記述したものです。従って、使用者が意図した処理に該当する処理命令手順がプログラムに記述されていなければおこなうことはできません。また、プログラムは人が何らかの意図を以て作ったものですので、できの善し悪しやミスの問題があります。
最近のパソコン利用はインターネットのコンテンツサービスが中心になりましたが、この場合も同じで、一般ユーザーの方は、コンテンツサービスを提供する会社が作成したそのサービスのプログラムを通信回線(インターネット)を利用して使っていることになります。
インターネットの高速回線が普及したことにより、「インターネットを利用する場合」または「インターネットを利用すれば」サービス提供側にあるアプリケーションソフトを利用することができるようになりつつあります。現時点ではユーザー個々の状況に対応できませんので、定型的処理や共通処理に限定されています。