プロバイダーや検索サイトを含め商用サイトのページでスクリプトのプログラムを組み込んでいないサイトはほとんどありません。通常、ブラウザでは「JavaScript」の動作は「有効」になっています。
セキュリティ対策ソフトのスクリプトプログラムブロック機能は、各セキュリティ対策ソフトごとに内容が異なります。ご使用ソフトのマニュアルで内容をご確認ください。
「Java」と「JavaScript」はまったく別の言語です。「Java」はオブジェクト思考の本格的な開発言語です。「JavaScript」は一般の方でも習得が可能がスクリプト簡易言語です。
「ジャバスクリプト」とは
ネットスケープ・コミュニケーションズ社が開発したインターネット用スクリプト言語です。WebページはHTMLまたはXMLという言語を土台として作成します。ただし、これだけではユーザー操作に対応してページを動的に変えたり、フォーム入力のデータをチェックするなどの機能を実現することができません。このため、Webページではスクリプト言語などで書かれたプログラムを組み込んだり、呼び出してたりして実行する仕組みになっています。
Webページにどのようなプログラムを組み込み、どのように動作させるかは制作者のモラルによります。ポップアップ広告などもスクリプト言語で組み込みますが、閉じても閉じても開くウインドウなど閲覧者には迷惑なものもあります。また、画像表示を消すなど悪意のあるものが相手に嫌がらせをする手段にもなります。HTMLソース内にJavaScriptのコードが記述されている場合、知識のある人はHTMLソースを見ればどのような機能のスクリプトが組み込まれているか分かりますので対処ができますが、一般の方は分からないためセキュリティ上の問題が起きます。
ジャバスクリプトの留意点
Windowsの標準セキュリティ設定ではジャバスクリプト(JavaScript)は「有効」なっています。他のセキュリティ関連の設定との兼ね合いで、JavaScriptを使っているページを閲覧すると「警告」や「動作可/不可」の確認メッセージがでます。JavaScriptについての知識がない場合は意味が分からず対応ができません。
閲覧サイトが社会的に名の通った法人や団体の場合は動作させて問題はありませんが、他の場合は分かりません。一般の方が事前にどのようなJavaScriptが組み込まれているかを判断することはできませんので、そのWebサイトのページ内容(作り方や雰囲気)から判断するしかありません。
WindowsではJavaScriptの動作設定ができます。通常は標準設定のままで使用することをおすすめします。JavaScript機能を「off」にしている方もいますが、単に「off」にしますと悪質なものを排除できますが、正しく使用されているページも排除することになります。リンク先のページが開かない、説明や参考の図や写真が入れ替わらない、申込みができないなど閲覧に不都合が生じることがあります。
ウイルス対策ソフトのセキュリティ機能の中でもJavaScriptの「有効/無効」の設定ができます。マニュアルでどのようなレベルのものを有効/無効にできるか確認してください。
ポップアップブロック popup blocking
Webページを閲覧していると、自動的に新しいウインドウが開き表示される広告を「ポップアップ広告」といいます。ポップアップ広告はJavaScriptなどのスクリプト言語を使いおこないます。閲覧者の意志に関係なくウインドウが開き派手なページが表示されます。
閉じても閉じても開くため閲覧の障害になります。この動作を止める機能が「ポップアップブロック」でWindows XP SP2から導入されました。セキュリティ対策ソフトでは機能名称が「広告ブロック」などとなっていることもあります。


スクリプトプログラムがポップアップを実行すると、上図の警告画面を出して動作を一時止めます。