sc.16 ＩＤとパスワードを利用するシステム

パソコンやデータの管理目的で使用するもの

パソコン本体起動時のＢＩＯＳパスワード

主に盗難時のデータ盗用を防ぐ目的ものです。最近のノートパソコンはBIOS（バイオス）レベルのパスワードを設定できるものが多くなってきました。BIOS（バイオス）レベルのパスワードはWindowsが起動する前のハードウエアレベルの起動を制御するものです。このパスワードを忘れますと通常の取り扱い操作では復旧できません。メーカーの修理扱いになります。

BIOS（バイオス）は「ハードウエア」を参照

Winbdowsのユーザーアカウントのパスワード

Winbdowsレベルの共同使用者間のデータ保護とデータ盗用を防ぐ目的ものです。ユーザーアカウントとパスワードを忘れますとそのユーザーアカウントで起動できなくなります。パスワードを登録するときには連想ヒントを設定し、必ず「パスワードリセットディスク」を作ってください。パスワードを忘れても、新しいパスワードを設定できます。詳しくは「Windows XPまたは7の基礎講座」−「ユーザーアカウント」のページをご覧ください。

データファイルのセキュリティパスワード

データ盗用を防ぐ目的でファイルに設定するパスワードです。アプリケーションソフトのデータファイルにもパスワードを設定できますが、これは完全に自己責任パスワードです。原則としてソフトメーカー側では、解除依頼者がそのデータファイルの持ち主であるかは分かりませんので解除はしてもらえません。解除するには手続きが必要になります。

業務上のデータファイルには個人の判断でかってにパスワードを設定しないでください。システム管理者または営業責任者に許可を得ておこなってください。

ネットワークで使用するもの

ネットワーク機器設定用のＩＤとパスワード

無線LANルーターなどネットワーク接続機器には管理者ＩＤとパスワードの設定ができるようになっています。当初は、マニュアルにあるデフォルト設定で利用できます。

本来、ＩＤとパスワードの設定は必ず使用者自身が行うべきものですが、接続設定のサービスを受ける場合は接続設定業者など第三者に設定してもらうことになります。信頼できる業者を選択し、作業後はパスワードの設定を変更してください。

プロバイダ接続用ＩＤとパスワード

インターネットを利用するためのプロバイダ接続用ＩＤとパスワードです。このＩＤとパスワードを使って接続設定を行います。最近は、プロバイダから自動設定プログラムが提供されますが、最低限このＩＤとパスワードはご自分で入力する必要があります。

プロバイダ接続用パスワードは、他のパスワード同様使用者が定期的に変更しますが、プロバイダ接続用ＩＤは原則としてプロバイダが指定してきたものを変更はできません。変更は再契約になります。

eメール用ＩＤとパスワードまたはメールアカウントとパスワード

メールシステムを利用するときのＩＤとパスワードです。現在は、プロバイダ接続用ＩＤとパスワードと同じになっている場合やメールカウントとそのパスワードがこの役目をしています。「メールカウントとそのパスワード」は契約時、プロバイダから郵送されてくる接続用ＩＤとパスワードと一緒に記載されています。

FTP用ＩＤとパスワード

ホームページをアップロードするときになどに使うFTPプロトコル用の管理者ＩＤとパスワードです。。契約時、プロバイダから郵送されてくる接続用ＩＤとパスワードと一緒に記載されています。

インターネットの各種サービスを利用するためのもの

これらのものは、ユーザー自らＩＤとパスワードを設定して登録するタイプです。ＩＤとパスワードは「自己管理」になります。

ユーザー登録およびメーカーサポートを受ける場合

ハードメーカーユーザー登録とＩＤとパスワード

購入機器（本体／周辺機器）メーカーのユーザー登録後、会員サポートページにアクセスするためのＩＤとパスワードです。一般ユーザーに取って、メーカーサポートは必須ですので必ず登録してください。ユーザーを対象とする各種サービス申込にはＩＤとパスワードが必要になります。自己申告方式のＩＤとパスワードです。

ソフトハウスユーザー登録とＩＤとパスワード

基本ソフト（ＯＳ）はマイクロソフト社、その他アプリケーションソフトとは該当のソフトハウスに、ユーザー登録します。ユーザー登録しないとソフトが使えなくなることはありませんが、会員サポートが受けられなくなりますので、必ず登録してください。ユーザー登録後、会員サポートページにアクセスするためのＩＤとパスワードです。自己申告方式のＩＤとパスワードです