通常メールはテキスト形式のメールを使います。HTML形式のメールを送っるときは明示するのがネチケットです。何の予告もなしにHTML形式のメールを送るのはルール違反になります。
本文データ形式と送信
電子メールソフトの本文には2つの形式があります。ひとつはテキスト形式,もうひとつはHTML形式です。電子メールソフトではどの形式で送信するか設定できるようなっています。標準設定がどのようになっているかは電子メールソフトにより異なります。テキスト形式が標準ですが,テキスト形式とHTML形式の両方になっている場合もあります。
- テキスト形式のみで送る
- テキスト形式とHTML形式の両方で送る
- HTML形式みで送る
「Outlook Express」をご使用の方は,メニューバーから[ツール]→[オプション]から[送信]のタブをクリックし,「メール送信の形式」をご確認ください。
「テキスト形式とHTML形式の両方で送る」になっていますと,送信者はテキストメールを送っているつもりでも,実際には同じ形式のHTML形式のメールも送信されています。
本文HTML形式のメール
「本文HTML形式のメール」とは,本文がホームページのソースコードを記述するHTML言語で記述されているメールのことをいいます。HTML形式では,文字のデザインレイアウトができ,本文内に直接画像を使えますので表現豊かなメールを作ることができます。クリスマスカードのメール,誕生日カードのメール,年賀状のメールなどに利用されています。
ただし,HTML形式のメールには幾つかの問題点があり,ネチケットではメール本文はテキスト形式で送ることが原則になっています。ウイルス対策ソフトのセキュリティーレベルの設定によっては,本文HTML形式のメールは警告の対象になります。
本文HTML形式メールの留意点
- 相手のメールソフトがHTML形式をサポートしていない場合,またはその機能をOFFにしてている場合,表示されないか,HTMLのソースコードか表示されてしまいます。HTML言語を知っている人はHTML形式のメールだと判断できますが,知らない人にとっては意味不明の英字和漢混合の羅列です。ウイルスに感染したと勘違いをします。
- 通常,HTML形式のメールは画像をともないますので,メールサイズが大きくなります。デジカメの写真をそのまま貼り付けると数十MBの大きさになります。読み込みに時間がかかり,相手メールボックスでの占有率が高くなります。
- HTML形式のメールには,ウィルスを組み込んだファイルを読み込ませるような記述をすることができます。また,ウイルスとまではいかなくても,HTML言語の知識があれば,画面の表示を一時的に消えたように見せかけたり,繰り返し同じものが表示されるなど,いたずらや嫌がらせするすることができます。このため対応する電子メールソフトを使っている方でも機能をOFFにしていることがあります。
本文HTML形式メールは使わない方がよいということではありません。通常のメールよりかなりサイズが大きくなること,いたずらや嫌がらせに使えること,セキュリティ機能にひっかかることなど,通常のテキストメールとは異なる留意点があります。
最近は,商用サイトではユーザー登録をする情報メールを送るときの本文メール形式を選択できるようになっています。送信元が明確に分かっているものは差し支えありませんが,送信元のよく分からない本文HTML形式メールは絶対に開かないでください。