「eメール」または単に「メール」ということもあります。プロバイダ(ISP)が無料でおこなっているインターネットで利用できる「サービス」のひとつです。利用するには電子メールのソフトウエアが必要になります。電子メールソフトで送信したメールはプロバイダのメールサーバーにいき、そこからネットワークを介して宛先の受信メールサーバーにいきます。受信メールサーバーはポストのような役目をし、受信サーバーにあるメールデータを電子メールソフトでダウンロードして閲覧します。
電子メールの受信操作は、あなたの契約したプロバイダのメールサーバーのあなたのメールアカウント領域からメールデータをダウンロードする操作です。相手が送信した電子メールデータは、あなたが受信操作をするしないに関係なく、あなたの契約したプロバイダのメールサーバーのあなたのメールアカウント領域に届きます。
上記のガイドは「POP」メールサーバーの場合で「IMAP」メールサーバーではメールデータをダウンロードすることはできません。
電子メールソフト
電子メールソフトは「メーラー」と呼ぶこともあります。子供が使うものから大人が仕事に使うものまでいろいろなものがあります。基本的な機能は同じですが、画面イメージ、操作性、拡張機能に違いがあります。業務上はWindowsに付属している「Outlook Express」がよく使われますが、個人レベルでは「ポストペット」などキャラクターが登場するものに人気があります。
主な電子メールソフトにはWidnowsメール,Thunderbaird,Eudora、Becky!,Internet Mail,Shrikenなどがあります。
電子メールの本文データは、送信時に「テキスト形式のみ」、「HTML形式のみ」、「テキスト形式とHTML形式の両方」を指定できます。本文部分がテキスト形式またはHTML形式であれば、通常、どのメールソフトでも閲覧することができます。ただし、HTML形式のメールにはセキュリティ上の問題があるため、通常はテキスト形式で出すのがネチケットです。HTML形式のメールについては[電子メールのデータ形式]のページをご覧ください。
メールアドレス
メールアドレスは自分宛のメールが保存される場所(メールサーバー)の名称です。電子メールサービスの契約しているプロバイダ(ISP)の受信メールサーバーになります。受信メールサーバーの保存領域はユーザー単位に区分けされています。電子メールのアドレス(宛先)は「ユーザー名@ドメイン名」で構成されます。ただし、大手のISP(プロバイダ)では、ユーザー数が多いため複数台のメールサーバーを設置します。この場合はサブドメイン名の付いた形式になります。
postpet | @ | 007. | so−net.ne.jp |
ユーザー名 | サブドメイン | ドメイン名 |
ID アイディー identification
プロバイダーに接続するユーザーを特定するものがIDです。「ユーザーID、ユーザー名」ともいいます。通常、英数字の組み合わせを使います。パスワードはID取得者本人であるかを確認するためのものです。利用料金の請求はIDの取得者に対しておこなわれるため、IDをアカウント(課金番号=account number)と呼ぶこともあります。
アカウント account
利用者を識別するための符号という意味で、「ユーザーID」と同じ意味で使います。ただし、広義ではネットワーク利用者を識別する意味の用語としていろいろなのケースで使われます。内容がプロバイダから取得した「ユーザーID」を意味しないこともありますので注意してください。
メールアカウント mail account
電子メール用のユーザーIDのことをいいます。「@」より前の部分の「メールユーザー名」をさします。メールアドレス全体の意味で使うこともあります。また、メールサーバーにアクセスする「権利」を意味して使うこともあります。上記の「postpet@jt2.so−net.ne.jp」では「postpet」がメールアカウントになります。
IDとパスワードには、インターネットを利用するためにプロバイダに接続するときに使うものと、メールサーバーに接続してeメールを利用するときに使うものがあります。それぞれ異なるものになります。ただし、プロバイダによりユーザーの利便性を考え同じにしているプロバイダーもあります。
メールサーバー
電子メールの転送(送受信)にはSMTPまたはPOP3というプロトコルを使います。
SMTP Simple Mail Transfer Protocol
電子メールをインターネットのコンピューター間で転送する際にもちいるプロトコルのひとつです。ユーザーがメールを送信するときやメールサーバー同士がメールを転送(送受信)するときにもちいます。SMTPに対応するメールサーバーを「SMTPサーバー」といいます。
SMTPで送信されたメールは、その宛名のメールアドレスを管理するメールサーバーまでメールを転送します。転送されてきたメールは、そのユーザーの電子メールアカウント領域に保存されます。
POP3 Post Office Protocol Version3
電子メールの受信とは、ユーザーの電子メールアカウント領域に保存されているメールデータをメールサーバーからダウンロードすることをいいます。このときに使うプロトコルのひとつが「POP3」です。「POP3」に対応するメールサーバーを「POP3サーバー」といいます。「POP3」では、メールサーバーに届いているメールを すべて(一括して)ダウンロードしたり、ユーザーが任意に選択して(メールサーハーに残す)ダウンロードすることができます。
IMAP4 アイマップフォー Inernet Message Access Protocol
メールサーバーから電子メールをダウンロード(受信)する際に用いるプロトコルのひとつです。IMAP4では、届いている電子メールを一括表示しますが、メールサーバーからダウンロードしたり、検索して受信することはできません。現在は、POP3に代わりIMAP4対応の電子メールソフトが増えています。
電子メールシステムの認証方式
電子メールの普及に伴い、なりすましメールやウイルス散布など不法な使い方が増加しています。このめた次のような認証方式をもちいます。
POP before SMTP認証
いったんメールの受信をしてからでないと送信ができません。一定時間経つと送信はできなくなります。再度受信操作をしてから送信します。受信メールの有無には関係ありません。「POP before SMTP」は「送信する前に受信をする」という意味になります。
SMTP認証
SMTPサーバーでユーザー認証をおこなう方式です。即メールを送ることができます。ただし、メールソフトがSMTP認証に対応している必要があります。現在、多くのソフトが対応していますが、一部対応していないものもありますので、マニュアルでご確認ください。
APOP エーポップ Authenticaed Post Office Protocol
POP3で電子メールをダウンロードする際に使うセキュリティ機能です。認証に使うパスワードを暗号化して送信しますので、ネットワーク上での安全性が高くなります。
エラーメールと行方不明
電子メールはインターネット(ネットワーク)の仕組みから複数のサーバーを経由して相手に届きます。非常にまれですが現在のネットワークシステムの方式が原因で行方不明になることもあります。メールアドレスが間違っているメールは、送信元に送り返されていきます。これらのメールにはdemon(daemon)mailというタイトルがついていることがあります。最近は、一般の方がウイルスなどと勘違いするため、異なるタイトルを付けるようになっています。
デーモン demon(daemon)
システムの状態に応じて、システムに関連した各種のサービスを自動的に提供するサービスプログラムのことをいいます。主にサーバーで利用します。エラーメールはこのシステムにより返送されるためこの名称が付きます。「demon(daemon)」は「悪魔」以外に「守護神、精霊」という意味もあり、こちらの意味で使われているそうです。
また、セキュリティ対策ソフトに引っかかり送信できない、受信できなということもあります。最近は迷惑メール対策ソフトが導入されるようになりしまたが、チェックレベルを高くすると迷惑メールでないものも迷惑メールと判定される場合があります。