hd14. メモリカード

  • 小型メモリーカード
  • メモリカードリーダー/ライター
  • スマートメディア
  • コンパクトフラッシュ
  • xDピクチャーカード
  • メモリースティック
  • SDメモリーカード
  • フラッシュATAメモリーカード

メモリを内蔵したカード型記憶装置の総称で、「半導体ディスク」とも呼びます。最近はフラッシュメモリーを内蔵した小型記憶媒体を指すようになりました。消費電力が少なく、高速な読み書きが可能です。主にデジタルカメラや携帯電話などの記憶媒体として使用されてきましたが、現在は大容量・低価格化が進みパソコンのリムーバブルメディアに換わる記憶媒体として利用されています。

名前は似ていますが「メモリーカード」「PCカード」「ICカード」すべて別のものです。「PCカード」は主にノートパソコンに使うカード型拡張装置の規格名称です。この規格に対応した製品の総称としても使います。特定の機能を持った装置の名称ではありません。PCカード規格の製品には、メモリーカード、ハードディスクカード、モデムカード、LANカード、増設機器のインターフェイスカードなどがあります。

「ICカード」はキャッシュカードやクレジットカード大の合成樹脂カードの中にICを組み込んだものをいいます。従来の磁気カードと異なり、セキュリティ機能をもたせたり、簡単な処理機能をもたせることもできす。キャッシュカード、クレジットカード、プリペイドカードなどでの利用が進んでいます。

メモリカード

メモリカードはUSBメモリスティックと同じフラッシュメモリを利用したリムーバブルメディアの製品です。

フラッシュメモリ  flash memory

書き換え可能な読み出し専用メモリのEEPROMの一種です。デジタルカメラのメモリーカードや携帯情報端末機器のメモリーなどに使います。最近は、フラッシュメモリを利用したUSB接続の記憶装置がよく使われるようになりました。また、パソコンのBIOSや周辺機器のファームウエア(機器の機能プログラム)もアップデートができるように、機器内蔵のフラッシュメモリーに記録されていることが多くなりました。

リムーバブルメディア removable media

ディスクをドライブ(駆動装置)から取り外して持ち運び(携帯)できる記憶装置または媒体(メディア)をいいます。FDとMOが体表的なものですが、HDにもリムーバブルタイプのものはあります。

メモリカードの倍速

メモリーカードの読込速度は「倍速」を使います。「倍速」は、通常のCD−ROMの読込速度(1.2MB/秒)を1倍速として算出されます。

メモリカードリーダー/ライター

メモリーカードをパソコンで利用するときに使う読み取り・書き込み装置です。各メモリーカード専用のものと、複数のものに対応できるものがあります。対応するものが多くなるほど高価になります。複数対応できるものには対応する種類の数が異なるタイプがあります。その装置で対応できるカードの種類をカタログの仕様書で確認してください。

現在はUSB接続をするものが主流ですが、空きベイに取り付ける内蔵型のものもあります。最近のインクジェットプリンタにはメモリカードリーダー付きのものが増えています。また、ホームユースの機種では本体にメモリカードスロットを標準装備しています。

小型メモリーカード

コンパクトフラッシュ  compact flash

米サンディスク社が開発した小型メモリーカードです。「CFカード」ともいいます。ニコン社、キヤノン社のデジタルカメラに使われています。また、ハンドヘルドPCの記憶装置として使われます。

カードサイズは縦36.4mm×横42.8mmで、従来規格のCF+Type I(厚さ3.3mm)と新しい規格のCF+Type II(厚さ5.0mm)があります。容量は最大のもので32GBぐらいです。

エスディーメモリーカード  SD memory card  

SDはSecure Digitalの略です。東芝、松下電器産業、米サンディスク社が共同で開発した、著作権保護機能付きの小型メモリーカードです。ソニーのメモリースティックと競合する製品で、搭載している著作権保護機能は、世界標準のSDMI(デジタル音楽著作権保護協議会)に適合しています。カードサイズは 横24mm×縦32mm×厚さ2.1mmで、記憶容量は最大で32GBぐらいです。

miniSDメモリーカード
 miniSD memory card ミニエスディーメモリーカード

携帯電話で使われている小型SDメモリーカードです。専用アダプターで使えばSDメモリーカードスロットでも使うことができます。機種により利用できる最大容量が異なるので確認が必要です。カードサイズは縦21.5×横20×厚さ1.4mm。

SDHCメモリーカード SDHC memory card エスディーエイチシーメモリーカード

SDメモリーカード上位規格で、ハイビジョン映像などに対応するために高速記録、大容量化したものです。従来のSDメモリーカードのファイルシステムはFAT16でしたが、SDHCメモリーカードはFAT32です。最大32GBまでの大容量化が可能です。ただし、利用はSDHC対応製品に限ります。

SDメモリーカードには、大きめのものとmicroとSDとSDHCの規格がありますが、この相違はさほど問題にはなりません。問題は最低保障の読み書き速度です。Class2(2MB/秒),Class4(4MB/秒),Class6(6MB/秒)の規定がありますが、クラスの低いものはデータ用、高いものは動画・ビデオ用とお考えください。低価格な市販製品にはクラス表記のないものが多くあります。

スマートメディア  SmartMedia

東芝が開発した小型メモリーカードです。富士写真フイルムやオリンパス光学工業のデジタルカメラが採用していましたが、現在は「xDピクチャーカード」に移行しました。

xDピクチャーカード  xD picture card  エックスディーピクチャーカード

オリンパス光学工業と富士写真フイルムが開発し、東芝が生産をしている小型メモリーカードです。スマートメディアの後継になるますが互換性はありません。スマートメディアより小型ですが、価格はやや高くなります。カードサイズは縦20mm×横25mm×厚さ1.7mm、記憶容量は1最大で8GB程度。オリンパス光学工業と富士写真フイルムのデジタルカメラ以外では使用していません。

メモリースティック  memory stick

ソニーが開発した板ガム状の小型メモリーカードです。以前は、ソニーの著作権保護技術「マジックゲート」を使った白色のものと、使っていない青色ものものがありましたが、現在はMagicGateに標準対応した濃紺色ものに統一されています。カードサイズは縦21.5mm×横50mm×厚さ2.8mmで、記録容量は16MB、32MB、64MB、128MB、256MBなど。

ソニー製のパソコンではほとんどの機種にメモリースティックスロットを標準装備しています。また、ソニー社以外にも多くのメーカーにライセンス提供されているため、ホームユースの機種ではメモリースティックに対応するメモリカードスロットを標準装備しているものが多くあります。

メモリースティックデュオ Memory Stick Duo 

携帯電話や携帯音楽プレーヤーに使う小型メモリーカードです。メモリースティックを小型化したもので、カードサイズは縦20×横31×厚さ1.6mで、容量は32M/64M/128MBです。専用のアダプターを使えばメモリースティックスロットでも使うことができます。

メモリースティックプロ Memory Stick PRO

大容量化、高速化したメモリースティックです。最大32GBの記憶容量が可能ですが、メモリースティックスロットがあってもメモリースティックPROに対応しない機器では使うことができません。

フラッシュATAメモリーカード

PCカード規格のフラッシュメモリカードです。内蔵接続のATAに準拠したインタフェイスを持ちます。PCカードType IIのスロットで使います。他の小型メモリーカードに比べて容量が大きく、1GB以上のものもありますが高価で、現在はあまり使われません。

MMC  エムエムシー MultiMedia Card

Siemens社とSanDisk社が共同開発した小型メモリカードで、主に携帯音楽プレーヤーで使われる。 カードサイズは縦32mm×横24mm×厚さ1.4mmで、容量は256MB、512MB、1GB。著作権保護機能を付加した「SecureMMC」というタイプもある。

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