現在Windows機パソコンに使われている主なCPUはインテル社製またはAMD社です。他にQualcomm「クアルコム」Apple Inc.「[アップル」Samsung Electronics「[サムスン電子」Nvidia Corporation [エヌビディア]などがあります。アップル以外はいずれも携帯端末CPUを中心にしています。またこれらのメーカーはARM Ltd. 「アーム」社からの設計仕様をライセンス使用しています。ARM Ltd.「アーム」社はCPUの製造メーカーではありません。CPUアーキテクチャの設計仕様を行う会社でライセンスを販売しています。
インテル社製
インテル社のWebサイトには一般個人を対象とした説明ページも用意されています。インテル社サイトはこちら → http://www.intel.co.jp/
Coreシリーズ(過去)
Windows10のセキュリティ・サポート(2025/10) 打ち切りに伴い中古パソコンが超低価格で出回っています。こうしたものには下記のCPUがつかわれているものもあります。
- Celeron セレロン
- 低価格パソコン向けCPU。Pentium IIIをベースにした1.4GHzとPentium 4をベースにした1.8GHzのものなどがありました。
- Pentium 4 ペンティアムフォー
- かってインテル社が主力で販売してたCPU。Pentium IIIの後継製品です。
- Pentium M
- ノートパソコン用に使われる省電力タイプのPentium 4です。ノートパソコンで携帯時のバッテリー使用時間が長い機種ではこのタイプのものが使われいました。
- Pentium D ペンティアムディー
- デスクトップ向けPentium 4の後継となる「デュアルコア」構造のCPU。64ビット拡張機能に対応する。「840」(3.2GHz)「830」(3.0GHz)「820」(2.8GHz)などの「モデルナンバー」があり性能を表していました。
Coreシリーズ(現在)
現在はCore i7が主流になっています。Coreシリーズは用途別にセグメント化されています。Core i7の場合性能重視の「B/H/G」バランス重視の「U」省電力重視の「Y」があります。これらは製品番号をみることで判別ができます。

- Core 2 Duo コアツーデュオ
- 2006年7月に発売されたPentiumシリーズ後継のデュアルコアCPU。64ビット拡張機能に対応。名称に「X」または「E」が付いたものがデスクトップ用「T」はモバイル用を表す。デスクトップ用はクロック周波数1.86GHz以上のものが3種類モバイル用もクロック周波数1.66GHz以上のものが3種類があります。
- Atom アトム
- 2008年3月に発表した携帯情報端末や小型ノートパソコン向けCPUのブランド名称です。Core 2シリーズを改良して消費電力を低く抑えています。Centrino Atomというプラットフォームのブランドも用意されています。
- Core i7 コアアイセブン
- 「Core」はCPUブランドの名称とし性能や機能に応じた型番にはCore i3Core i5として製品展開しています。Core i7は2008年11月に発表されたクアッドコアCPUです。メリーコントローラやインタフェース3次キャッシュの改良また並列動作のハイパー・スレッディング対応コア制御機能ターボ・ブースト・テクノロジーなど新しい技術も導入されています。ハイエンド向けの位置づけになります。
- Core i5 コアアイファイブ
- 2009年9月に発表したデスクトップおよびモバイル向けのマイクロプロセッサです。Core i7とともに同社のCore 2シリーズの後継製品でメインストリーム向けの位置づけになります。
- Core i3 コアアイスリー
- 2010年1月に発表したデスクトップおよびモバイル向けのマイクロプロセッサです。Core i7Core i5とともに同社のCore 2シリーズの後継製品でローエンド向けの廉価版という位置づけになります。
- Centrinoセントリーノ
- 米インテルが2003年3月に発表したノートパソコン向けプラットフォーム(基礎となる装置構成)の名称です。。正式には「Centrinoモバイル・テクノロジ」といいます。CPUの名称ではありません。CPUにPentium Mインテル製のチップセットインテル製の無線LANモジュールの3つを搭載したパソコンにCentrinoブランドが使われました。
- 最新のCoreシリーズは「Core i9」です。
Project Athena(プロジェクト・アテナ)
インテル社が提唱している新しいノートパソコンの設計思想。「AI機能の強化」「スリーブからの復帰1秒以内」「電源接続とバッテリーで同等の性能」「ビデオ再生16時間以上Webブラウジング9時間以上」など。
AMD社製
AMD社はここしばらく低迷が続いていましたが最新RYZEN(ライゼン)シリーズを切っ掛け巻き返しをはかっています。
AMD社サイト → http://www.amd.com/jp-ja/
- Athlon XP;アスロンエックスピー
- 米AMD社の主力CPUでインテルのPentium 4に相当します。当初はAthlonという名称でした。Athlon 4はノートでAthlon MPはサーバー用です。
- Duron;デュロン
- 低価格パソコン向けCPUでインテルのCeleronに相当製品です。
- Sempronセンプロン
- 低価格版パソコン向けCPU「Duron」シリーズの後継。性能より価格が重視し64ビット機能非対応。デスクトップの「AMD Sempron」シリーズとノートパソコンの「Mobile AMD Sempron」シリーズがあります。性能表記は「Sempron 3100+」(1.8GHz)のようなモデルナンバーで表しています。
- Athlon 64,Athlon 64 X2
- 「アスロンロクヨン」と「アスロンロクヨンエックスツー」は2005年に発売されたパソコンやワークステーションの「デュアルコア」構造64ビットMPU。「Athlon 64 X2」は「Athlon 64」の後継になり基本的な性能は同じ。性能表記は下記の「モデルナンバー」で表される。
「4800+」(2.4GHzで2次キャッシュ2MB)
「4600+」(2.4GHzで2次キャッシュ1MB)
「4400+」(2.2GHzで2次キャッシュ2MB)
「4200+」(2.2GHzで2次キャッシュ1MB) - Phenom(フェノム)シリーズ
- AMD社が2007年11月にAthlonシリーズの後継製品として発表。プロセッサコアを4つ内蔵するメインストリーム向けの位置付けになる製品です。クアッドコアのPhenom 9000シリーズ(Phenom X4 9000シリーズに改称)と1つを無効化したトリプルコアプロセッサのPhenom 8000シリーズ(Phenom X3 8000シリーズに改称)の2系列があります。
- Phenom II
- 2009年1月にPhenomシリーズの後継製品として発表された高性能パソコン向けマイクロプロセッサのシリーズ名称です。クアッドコアのPhenom II X4シリーズと1つのコアを無効化したトリプルコアプロセッサのPhenom II X3の2系列があります。
- RYZEN(ライゼン)シリーズ
- AMD社のデスクトップ向けノート向けのCPUの新しいシリーズです。Zenアーキテクチャーを採用するAMD64マイクロプロセッサのシリーズに用いられるブランド名です。高性能・省電力を目標にしたもので浮動小数点演算能力は従来の2倍といわれます。