パソコンはテレビのように買ったらそのまま使って、画面の汚れがひどいときに拭けばよいという分けにはいきません。現在のパソコンは定期的に「保守・点検」が必要な機器です。これらを怠りますと、これらに関する何らかのトラブルが必ず発生します。購入製品の取り扱い説明書には取り扱い上の注意事項が載っていますので必ず読んでください。

手入れ作業をする前には必ず電源を切りプラグをコンセントから抜いてください。思わぬ事故の原因になります。機器や装置の種類、そのどの部分(箇所)を掃除するかにより、適切なクリーニング方法があります。周辺機器には電源スイッチのないものがあります。プラグをコンセントから抜いて、電源を切ると設定が初期化され、再設定が必要となることもあります。手入れ作業をする前には、マニュアルで機器の取り扱いを必ず確認してください。

機器類のケースについて

パソコン機器類のきょう体(ケース)は、多くの部分がプラスチックや合成樹脂系の材質でできています。金属のように見せかける加工がしてありますので注意してください。洗剤を直接かけたり、ベンジン、シンナーなど揮発性のものを使いますと変質・変形します。また、金属部分でも塗装がはげたりします。

  • OA機器専用のクリーナーする場合
     特定の箇所にしか使えないものなど、使う箇所(場所)によりクリーナーが異なります。説明書を必ず読んで使ってください。静電気で付着している汚れを落とすものは指定箇所以外にも絶対に使わないでください。
  • 中性洗剤を使用する場合
     必ず水で薄め、浸した布を固く絞ってください。汚れを落とした後に乾いた布で再度拭いてください。

本 体

ディスクトップ型やタワー型では、背面の冷却ファン通気口にホコリが付着してきます。ファンの冷却効率が落ちますので、定期的に掃除機で吸い取ってください。全面にあるUSB接続端子も長い間使わないと埃りが付着してきます。

ノートパソコンはきゃしゃな部分がありますので「取扱説明書」をよく読んでからおこなってください。プラスチックの弾力性を利用した留め具部分が多数あります。場所により折ってしまうと、その部分だけは交換できないこともあります。

パソコンは常に静電気を帯びた状態です。使っていれば自然に細かい埃りが付着してきます。定期的に掃除してください。中古買い取りのときには外観も影響します。キズを付けないように使ってください。

ディスプレイ

液晶ディスプレイの場合は、こすると傷が付きますので眼鏡ふきのようなキメの細かい柔らかいものでなぞるように拭いてください。絶対に押さないでください。

キーボード

キーボードは使っていれば必然的に汚れますので定期的に手入れをしてください。キーの間からホコリや小さなゴミが入りやすいので、キーボードカバーを使うようにしてください。メンテナンス用品としてキーボードの掃除用具も売っています。クリップなど異物が入り取り出せなくったときは、販売店、サポートセンター、修理センターにご相談ください。キーボードの構造は単純ですが、非常に微妙な仕組みになっていますので、知識や経験がないと分解したものを元に戻せなくなります。

マウス

機械式マウスと光学式マウスは構造が異なりますので手入れの仕方も違います。機械式マウスでは、定期的に底のボールを取り外し、中の回転ローラーを掃除する必要があります。光学式マウスでは、底の照射・受光口が汚れてきたら拭く必要があります。

マウスは使っていれば必然的に汚れてきますので定期的に手入れをしてください。手入れ方法はマウスのマニアルに載っていますので読んでください。また、メンテナンス用品としてマウスの掃除用具も売っています。

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