一般ユーザーがメーカーのサポートなど,何らかのサポートサービスを利用せずにパソコンを使うことは不可能です。実質,一般ユーザーにとってはパソコンの操作とはWindowsの操作になります。Windowsのサポートはマイクロソフト社ではなく,購入パソコンのメーカーサポートを利用します。必ずユーザー登録をしてWebサイトサポートページのURLを確認してください。同様に契約プロバイダのサポートページURLも確認してください。
各種のユーザーサポートサービスはユーザー登録が前提になります。必ず,契約プロバイダとご使用機種のメーカーおよび使用アプリケーションソフトのユーザー登録をおこなってください。「ソフトウエアの商品登録」と「サポートを受けるためのユーザー登録」が別の場合もあります。「商品登録」と「ユーザー登録」は使用者の自由ですが,ユーザー登録をしていないと更新プログラムのダウンロードはできません。ユーザー登録は購入後一定期間内(通常は新バージョン発売前まで)であればいつでもできますが,発売後1年などの期間を設けている場合もありますのでご確認ください。
商品登録とユーザー登録
ユーザー登録の方法は添付の小冊に載っていますので確認してください。製品登録にはユーザーIDや製品シリアルナンバーが必要になります。登録したメールアドレスには,バージョンアップの情報や製品の不都合など重要な情報が送られてきます。また,製品に問題があった場合は,無償交換や修理が受けられます。ユーザー登録をしていないとサポートが受けられない場合もあります。
ユーザーID
「ユーザーID」はユーザー一人一人につけられた固有の識別番号です。本人確認のためのパスワードとセットで使われます。
シリアルナンバー(製品ナンバー) serial number
「製品シリアルナンバー」は製品1つ1つにつけられた固有の識別番号です。該当ソフトウエアの正規利用であることを確認するためのものです。通常は英数字でソフトウエアをインストールのときに使います。ライセンス認証はこのシリアルナンバーでおこなわれる場合と次のプロダクトキーを併用する場合があります。
プロダクトキー
製品シリアルナンバーを「CDキー」や「プロダクトキー」と呼ぶこともあります。複数台利用可能なソフトでは製品シリアルナンバーとプロダクトキーが別々のこともあります。この場合は,プロダクトキーではなく「認証キー」と呼んでいる場合もあります。
添付小冊,プログラムCD(リカバリーディスク),製品シリアルナンバー,プロダクトキー,ユーザーID,認証キーは大切に保管してください。製品シリアルナンバー,プロダクトキーはプログラムCD(リカバリーディスク)にシールで付属している場合,添付の小冊にシールが貼られている場合などがありますので,必ず確認してください。シールで付属している場合は,必ずプログラムCD(リカバリーディスク)に貼り付けてください。ユーザー登録用はがきにも記載されています。
メーカーのサポート体制
現在メーカーサポートでは,基本的なパソコンの取り扱いについて総合的なサポートをおこなっています。本体機器だけでなくWindowsの操作サポートもおこなっています。ただし,インストールされている個々アプリケーションソフトのサポートはおこないません。これはそのアプリケーションソフトのメーカー(ソフトハウス)のサポートセンターでおこないます。
現在のメーカーサポート体制は「オンラインサポート」が中心です。必要最低限の取り扱い方を解説した小冊,またはサポートの受け方など重要ものだけをまとめた小冊は添付されています。従来の紙面解説書(操作マニュアル)は添付されていません。
紙面解説書(操作マニュアル)に代わるものとして「オンラインヘルプ」機能やPDFのマニュアルがダウンロードできるようになっています。また,各メーカーのWebサイトにはサポート情報のページやQ&Aのページもあります。
紙面マニュアル(添付小冊)
現在はWebサイトの情報提供が中心ですが,紙面マニュアルには必要最低限のことが記載されていますので必ずお読みください。パソコン本体,周辺機器,アプリケーションソフトに添付されいる小冊マニュアルは必ず読んでください。名称は,「セットアップガイド」「はじめる前に」「案内書」「取扱書」などいろいろありますが,取り扱い上の注意事項,ユーザー登録の方法,サポートの受け方,著作権,情報提供WebサイトのURLなど重要な事項が載っています。現在,操作解説はオンラインヘルプやオンラインサポートが中心になっていますが,パソコンが動作しない場合やインターネットが使えない状態のときにどう対処するなどが記載されています。内容を確認し保管してください。
入門チュートリアル (tutorial)
パソコンの基本的な機能説明や操作方法を教える教材ソフトのことをいいます。かっては,CD−ROMでの提供が一般的でしたが,現在はメーカーWebサイトに移行し,ビデオになっています。対話形式の操作で動きのあるページが展開され説明がおこなわれます。一般使用者を対象とした機種ではインストールされている場合もあります。初回起動時にディスクトップ(起動したときの画面)に「入門チュートリアル」「パソコン入門」「パソコンの基本」などのタイトルが付いてるアイコンが現れる場合があります。一度見ておくようにしてください。また,Windowsの「ヘルプとサポート」機能の中にもWindowsの入門チュートリアルがあります。アプリケーションソフトのヘルプ機能の中にも,そのアプリケーションソフトの入門チュートリアルがあるものもあります。
Micosoftインタラクティブ・トレーニング
パソコンによりアクセサリーフォルダーの中に「Micosoftインタラクティブ・トレーニング」という実習教材がインストールされている場合があります。音声と画像で説明がされてパソコンの基本的な操作実習ができます。インストールされている場合は利用することをおすすめします。
Webサポート
現在メーカーサポートはWebサイトが中心です。有料/無料のサービス,訪問サービス,遠隔サポート,Q&A,メールフォーム(質問投稿),修理サービス,更新プログラムのダウンロート,ウイルス情報などパソコン利用に関するサポート情報がすべて掲載されいます。
ご使用パソコンのメーカーサポートサイト,および契約プロバイダのサポートサイトはお気に入りに登録して,定期的に内容を確認してください。
電話サポートについて
電話サポートは,ユーザー登録をしていれば一定期間または一定回数無料で受けることができます。以後は有料になります。最近は,電話サポートの待ち時間を解消するために,Webサイトで電話サポートの予約を受け付けているところもあります。
指定日時にこちらから連絡する場合とメーカー側で連絡してくる場合があります。ご利用のサポートサービスで予約サー微雨をおこなっているかご確認ください。
メールフォームサポート
メーカーやプロバイダのサポートWebサイトには,メールによる質問投稿ができるページがあります。返信期間はサポートサイトにより異なりますのでご確認ください。最も短い場合はで2,3日かかります。
一般ユーザーの場合,パソコンの状態を文字で表現するのは口頭より難しい作業になりますが,考えながらまたは調べながら書くことができる利点もあります。ポイントは電話サポートと同じで,無理に専門用語を使う必要はありません。日常語で,できる限り詳しく経過状況をお書きください。
メーカー以外のメールフォームサポート
インターネット上にはパソコンの使い方を投稿できる「おしえて」または「教えて」がたくさんあります。大手では「おしえてyahoo」「教えてgoogle」「教えてgoo」「人力検索はてな」があります。「人力検索はてな」は名前の通り調べくれますが,他のものは一般閲覧ユーザーが回答を投稿する形式です。
どのようなスキルの方が,どのような観点から回答投稿しているかは分かりませんので,内容をよくご確認ください。
遠隔サポート
最近は,遠隔サポート(リモートアクセス)のサービスをはじめるところも多くなりました。当然ですが,インターネットを利用できるようになっていることが前提です。ネットワークを通して,あなたのパソコンをサポートセンターから操作する方式です。
遠隔サポート(リモートアクセス)のサービスを受けるには申込が必要になります。また,あなたのパソコンを遠隔操作できるようするためのツールソフトをダウンロードしてインストールする必要があります。
遠隔サポート(リモートアクセス)の機能は,Windowsに標準装備しているネットワーク機能ですが,セキュリティ上の問題から通常は「無効」になっています。遠隔サポート(リモートアクセス)ができる状態とは,勿論IDやパスワードを設定しますが外部コンピュータからあなたのパソコンを操作できる状態とということです。セキュリティ対策ソフトの設定によっては,警告が出たり,設定を変更しないと利用できない場合もあります。
修理サポート
修理依頼はメーカーの修理センターに依頼する方法と購入店に依頼する方法があります。
メーカーの修理センターに依頼する方法
購入時の小冊やサポートWebサイトの修理依頼の連絡先など方法が記載さています。現在,メーカーの修理サポートは「引き取り」サービスが主流です。修理センターに連絡すると提携運送会社の宅配が集荷に来ます。段ボールケースなどは梱包材料はすべて宅配業者が用意している場合もあります。集荷の日時と内容をよくご確認ください。
修理センターに連絡すると,最初にいろいろとパソコンの状態を聞かれます。不愉快に思われる方もいますが,一度引き取ると故障でなくても費用がかかります。メーカー修理依頼の約6割は故障ではなく設定ミスによるもので,修理依頼の連絡時に解決しています。
購入店に依頼する方法
原則として,購入店に依頼する場合は修理依頼受け付けへ「持ち込み」となります。送る場合は運送費用は自前になります。また,修理時間もやや掛かります。お店によっては修理依頼はおこなっていない場合もあります。
「持ち込み」の場合は担当者が状態をチェックしてくれます。状況によりその場で直る場合もあります。
どのサポートセンターを使うか
基本的には,「機器の取り扱いや故障」はハードメーカー,「Windows」に関してはマイクロソフト社,「アプリケーションソフト」については該当アプリケーションソフトのソフトハウス(製造元または発売元)になります。
ただし,ご相談の内容によっては,どのサポートセンターに問い合わせたらよいか分からないという問題が起きます。特に,トラブルの場合は,ハードレベルのことか,Windowsレベルのことか,アプリケーションソフトレベルのことかの判断はできない場合がほとんどです。
現在は,プリンストール機の販売が中心ですので,本体メーカーの多くが自社機種のユーザーに対してはトータルなサポートを実施しています。Windowsに関しても基本的なサポートはおこなっています。ただし,ユーザー個々が増設した周辺機器についはおこないません。これらはその増設周辺機器のメーカーになります。
アプリケーションソフトを使っているときに起きたトラブルはそのソフトハウスのサポートセンターにご相談ください。ただし,その原因がハードやOS側にあることもあります。ソフトハウスでも自社のアプリケーションソフトに関連することであればハードやOSレベルのサポートもおこないます。
アプリケーションソフト操作時のトラブルが必ず,アプリケーションソフトに原因があるとは限りません。増設機器の接続が正しくても,OSやアプリケーションソフト側の設定が間違っていれば正常に動作しません。ご相談内容により,他社のサポート窓口に連絡するよう指示されることもあります。