ハードウエア(本体や機器)レベルの問題には、一般ユーザーでは対処できませんので、使用を即取りやめ、購入メーカーや購入店サポートセンターにご相談ください。当初、小さな問題でも不完全なまま使用しますと、機器の故障という問題だけではすまなくなります。

メモリの増設、拡張ボードの増設など内部構造に手を入れたものはメーカーサポートの対象にはなりませんのでご注意ください。

トラブル対処の基本操作

二つあります。一つはシャットダウン・メニューを表示させて終了操作をする。もう一つは「タスクマネージャ」を起動して原因と思われるプロクラムの動作を中止する。かって、「タスクマネージャ」を起動する方法は[Ctrl+Alt+Delete]でしたが、[Ctrl+Shift+Esc]に換わりました。また、[Ctrl+Alt+Delete]を押すと下図のパソコンの基本的な制御をするメニュー画面が表示されます。この中に「タスクマネージャー」という項目もあります。タスクマネージャーでは、動作中や動作停止しているソフトウエアを解除することができます。

デスクトップ画面を表示できる場合は

デスクトップ画面で「Alt」キー+「F4」キーを押し「Windowsのシャットダウン」のウィンドウを表示します。 矢印「↑」「↓」キーのどちらかを押し、「シャットダウン」を選択。「Tab」キーを押し「OK」まで移動し「Enter」キーを押すとシャットダウンが実行されます。

上記操作ができない場合、または上記操作で回復しない場合は、下記「電源スイッチ」で強制終了し、再度起動しなおします。これらの操作で一時的に復旧するが、すぐにまた同じトラブルが発生してしまう場合は、即メーカーサポートまたは該当ソフトのサポートセンターにご相談ください。憶測で不必要な操作を繰り返しますと状況を悪化させてしまう可能性があります。

電源スイッチの「強制終了」★繰り返し行わないでください

電源スイッチを5秒程押し続けて終了する「強制終了」は、マウスやキーボードでの操作が不能になった場合の非常時の最終手段です。通常は絶対におこなわないでください。ただし、最近のテレパソ(テレビ型パソコン)機には電源ボタンでON/OFFできる機種もあります。必ず、マニュアルで確認してください。

Windows XP SP3以降の場合

「強制終了」後、次回起動時には「システムが正常に終了されていない」というメッセージが出て、起動方式の選択画面になります。起動方式の選択画面には下記のメニューがあります。

セーフモード(Safe mode)
セーフモード(Safe mode)とは、Windowsを最小構成で起動する方式です。ネットワーク機能をはじめ各バージョンで追加された新機能すべて使えません。画面表示もVGA(640X480)になります。この設定で起動すればOSの基幹部分とハードウエアには異常はないことになります。ただし、文字が大きくなったり、アイコンが巨人のようになります。
セーフモード(Safe mode)とネットワーク
セーフモード(Safe mode)の起動にネットワーク機能を追加して起動します。ネットワーク機能が利用できます。この設定で起動すればOSの基幹部分とハードウエアとネットワークには異常はないことになります。もし、セーフモード(Safe mode)後であれば、ネットワークに何か問題があることになります。
セーフモード(Safe mode)とコマンドプロンプト
セーフモード(Safe mode)の起動にコマンドプロンプト機能を追加して起動します。コマンドプロンプトの指示入力ができるようになります。コマンドプロンプトでシステム調査コマンド(プログラム)実行して調べることができます。ただし、この作業にはWindowsの各種コマンドの知識が必要です。

選択または起動方式の選択画面で何もしないで一定時間経つと、そのまま「通常起動」を続けます。どのようなトラブルで「強制終了」したかにより選択するものがことなりますが、一般ユーザーでは選択判断できないこともあります。このような場合は、いったんセーフモード(Safe mode)」で起動し・終了操作をしてください。これだけで改善することもあります。また、ソフトウエアの必然的エラーの場合は、そのままWindowを通常起動して差し支えありません。

OSレベルでのメンテナンスツール

Windowsには標準で保守・点検機能として、幾つかのツール(プログラム)が付属しています。ある場所と使い方を覚えてください。

  • システムの復元機能 … 正常だったときに戻す
  • ディスククリーンアップ … 不要なファイルを削除する
  • スキャンディスク … ディスク面の検査をする
  • デフラグ … ディスク記録配置を整える
  • バックアップツール … バックアップをする

また、プリインストール機では各メーカーが独自にインストールしている保守・メンテナンスツールもあります。必ず、ご使用機種のマニュアルで使い方を確認してください。

pc19. トラブル対処の基本