電源に関する用語は日常あいまいな使い方をしていることが多いのでご確認ください。下左図は「コンセント」です。下右図は右側が「プラグ」で左側が「タップ」です。「タップ」は「コンセントタップ」や「テーブルタップ」ともいいます。「コンセント」は和製英語です。英語では「プラグソケット」といいます。


内蔵バッテリーで使用できる時間は、ディスプレイの明るさ、ディスク装置のアクセス頻度、省電力機能の設定、バッテリーの劣化状態などにより変わります。新品でもカタログやマニュアルの記載時間は保たない場合もあります。カタログやマニュアルの記載時間に統一した規定はありませんので、どのような状態を基準にした数値であるかはメーカーにより異なります。一つの目安とお考えください。
パソコンの電源
パソコン用に壁埋め込みコンセントを一つ確保してください。そのコンセントに図のような4個以上の差し込みがあるタップ付き延長コードを接続して使うことをおすすめします。ディスクトップ機では本体、プリンタ、ディスプレイと最低3つは必要です。スキャナーなど増設機器を使いますとさらに必要になります。
他の電気製品のプラグと混在しますと事故の原因になります。複数の差し込みがあるタップで他の電気製品と混在する場合は、必ずプラグに印を付けてください。個人使用では動作中(使用中)をコンセントが抜ける、抜いてしまう事故がよく起きます。
UPS ユーピーエス
「無停電電源装置(uninterruptible power supply)」といい、停電などで電気が供給されなくなったときに、予備電源装置(バッテリー)で一時的に電気を供給する装置です。どのくらい保つかはパソコンの消費電力やUPSの性能によりますが、2、3分から5分程度ですので、この間に作業中のデータを保存します。また、落雷などの際に過剰な電流が流れるのを防ぐ機能がついているものもあります。
電圧不足と電磁波
オフィスビルや雑居ビル内で使う場合に注意してください。大型の業務用機器には、周囲の電圧を下げたり、強い電磁波出すものがあります。電圧が不安定なったり、強い電磁波を受けるとパソコンが誤動作する原因になります。一般家庭では電子レンジと大型冷蔵庫に注意してください。
ノートパソコンの充電
ノートパソコンのバッテリーは取り扱いに注意する点がいくつかあります。マニュアルには、これらの注意事項が説明されていますが、読まない人が多いためトラブルを起こす原因になります。
バッテリーの性能はメーカーや機種により異なります。また、新品であるかなど使用状態によっても変わります。各メーカーのホームページに詳細な説明がありますのでご確認ください。
バッテリーは『消耗品』
通常の利用で2年から3年で寿命です。バッテリーは通常の使い方をしていても充放電を繰り返すことにより劣化します。3年以上使うことはできますがバッテリーで利用できる時間は減少していきます。
過剰充電
内蔵バッテリーは満充電状態でさらに充電をしますと、過剰充電という状態が起き、バッテリーを傷めます。状況により充電ができなくなってしまう場合もあります。
ノートパソコンを据え置き形式で使っている場合は注意してください。バッテリーパックを着装したパソコンをACアダプタに接続したまま、長期間使わないで放置しますと上記の状態が起きます。
長期間(1週間以上)バッテリー利用する機会がないのであれば、内蔵のバッテリーパックは外しておくことをおすすめします。丸一日使わないような場合はACアダプタをコンセントから抜いておいてください。
自然放電
内蔵バッテリーは使わずに放置しますと自然放電により容量が減ります。バッテリー利用の場合、充電状態により期間は異なりますが、長期間使用しないで放置しますとバッテリー不足で起動しなくなることがあります。故障したわけではありませんので、充電ランプが点灯しますのでACアダプタを接続して充電してください。
メモリ−効果
バッテリーを使い切らず、途中で充電するとその容量以上には充電できなくなる現象のことをいいます。パソコンの内蔵バッテリーには「ニッケル・カドミウム」「ニッケル水素」「リチウムイオン」「リチウムポリマー」の4種類があります。
「ニッケル・カドミウム」と「ニッケル水素」では『メモリー効果』が起きますが、「ニッケル水素」は一度使い切ることにより『メモリー効果』を改善できます。現在標準にとなっている「リチウムイオン」と「リチウムポリマー」では『メモリー効果』は起きません。
現在、まだ中古品には「ニッケル・カドミウム」や「ニッケル水素」のものがありますので注意してください。